再現されたスナック「海の女王」のセット。いすや机といった小物も並び、手前には案内看板も設置した=射水市立町

再現されたスナック「海の女王」のセット。いすや机といった小物も並び、手前には案内看板も設置した=射水市立町

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ロケ地散策を楽しんで 映画「人生の約束」

北日本新聞(2016年1月5日)

■案内看板置きスナック再現

 射水市新湊地域を舞台にした映画「人生の約束」の公開を9日に控え、ロケ地となった同地域中心部で、観光客の受け入れに向けた準備が進んでいる。撮影で使われたスナックのセットはロケ当時の雰囲気を完全に再現し、印象的なシーンのロケ地には案内看板が設置された。喫茶店の開業も予定されており、関係者は「映画を契機に新湊の魅力を伝えたい」と意気込む。(新湊支局長・芦田周)

 映画「人生の約束」は、竹野内豊さんが演じる企業経営者が亡き親友の古里新湊で、曳山(ひきやま)の伝承に情熱を燃やす人たちと出会い、生き方を見つめ直す物語。昨年3~5月、新湊を中心に撮影した。

 地元住民でつくる支援組織「映画『人生の約束』を応援する会」は、ロケ地に案内看板を設置した。西田敏行さんが演じる「玄さん」の家「ばんざわ理容店」(中央町)など重要なシーンを選定。映画での舞台設定のほかロケ地案内のホームページに誘導するQRコードを掲載している。

 クライマックスに向かう重要なシーンの舞台となるスナック「海の女王」のセットは、立町の内川沿いに設置。外観はもちろん、店の前のいすや机といった小物も完全に再現している。

 江口洋介さんが演じる漁師の拠点となった番屋内の蔵で、カフェを開く計画もある。もともと喫茶店だった場所で、映画公開後の観光客の"受け皿"にしようと、地元の造園業、田代祥二さん(64)が中心となって企画。映画公開に合わせてオープンする予定だ。田代さんは「番屋を多くの人が訪れる交流施設にしたい」と話している。

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