越中瀬戸焼を伝承する立山町の陶芸家5人でつくる「かなくれ会」(釈永由紀夫代表)の作品展が13日、富山大和5階アートサロンで始まった。土や釉薬(ゆうやく)など富山の素材を生かして作った新作約150点が楽しめる。19日まで。
越中瀬戸焼は立山町で約420年続く伝統工芸品で、同会は同町新瀬戸地区の四つの窯元でつくる。
釈永代表は優美なラインを持たせた花入れを出品。北村風巳さんは、素朴な色味の皿に万葉集に収められた歌を記した。釈永陽さんは、籠やまり玉をイメージさせる花器を展示。吉野香岳さんは、つやを抑えた黄瀬戸の茶わんを並べた。加藤聡明さんは端正な造形の煎茶の道具をそろえた。
会期中は作家が会場に滞在する。北日本新聞社協賛。