ことし初めての稽古に励む保存会員=南砺市城端勤労青少年ホーム

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伝統芸能継承へ寒稽古 城端と八尾

北日本新聞(2016年1月24日)

■演舞に磨き/越中城端麦屋節

 越中城端麦屋節保存会(北本希一会長)は23日、南砺市城端勤労青少年ホームで寒稽古を行い、会員が踊りや演奏に磨きをかけた。

 ことし初めての稽古で15人が集まった。踊り手と地方(じかた)に分かれ、「麦屋節」「古代神」「四ツ竹節」の3曲でステージ演舞を稽古した。

 「麦屋節」では踊り手たちがめりはりのある所作を心掛け、唄や三味線、太鼓の音色に乗せて軽やかに笠(かさ)を操った。北本会長は「ことしも多くの公演が待っている。気持ちを新たに一年間精進したい」と話していた。

 同保存会は9月の城端むぎや祭をはじめ、年間を通して市内外のイベントなどに出演している。

■旋律重ねる/八尾・曳山囃子
 富山市八尾町中心部に伝わる曳山(ひきやま)囃子(ばやし)の寒稽古が23日、曳山を持つ6町内のトップを切って、同市八尾町今町で始まった。同町公民館に集まった住民が冬の坂の町に伝統の音色を響かせた。

 八尾町の曳山は約280年の歴史があり、中心部の6町が囃子を受け継いでいる。毎年5月に行われる越中八尾曳山祭では、6町の住民が、豪華な装飾を施した曳山をそれぞれ町中心部で引き回す。

 この日は、今町曳山保存会(廣川正司会長)のメンバー16人が参加。直径約1メートルの和太鼓のゆったりとしたリズムに、三味線と笛が奏でる荘厳な旋律を重ねた。

 今町の寒稽古は、ご神体の菅原道真にちなみ、25日の初天神まで行う。他の5町は、今月下旬から2月中旬にかけて実施する。

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