若い世代が働きたいと思える地域づくりを考えたフォーラム=ANAクラウンプラザホテル富山

若い世代が働きたいと思える地域づくりを考えたフォーラム=ANAクラウンプラザホテル富山

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地元就職で連携 ディスカバー北陸・富山フォーラム

北日本新聞(2016年2月21日)

■馳文科相が基調講演

 北陸3県の魅力向上について意見を交わす「ディスカバー北陸」の富山フォーラムは20日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山で開かれた。「若い世代と創る北陸のみらい」をテーマに、3県の大学関係者や学生約350人が若者の地元定着について考えた。

 板倉北日本新聞社長が「北陸が地方創生のトップランナーとなり、若者が安心して暮らせる未来を築いていけるよう考える機会にしたい」とあいさつ。馳浩文部科学相(小矢部市出身)が「倫理なくして国立大学なし」と題して基調講演し「国立大は地元の自治体や経済界と連携し、新たな雇用を生み出す拠点として頑張ってほしい」と話した。

 パネル討論では、文部科学政務官の堂故茂参院議員、YKK執行役員人事部長の寺田弥司治氏、北陸銀行常務執行役員の浅林孝志氏、金沢大地域連携推進室長の竹田裕一郎氏、福井大就職支援室長の大橋祐之氏が登壇し、富山大地域連携戦略室長の金岡省吾氏が進行役を務めた。

 堂故氏は「北陸は新幹線が通り、大都市圏と近くなった。あらゆる産業が発展しており、豊かな環境を背景に、どう若者の地元定着に取り組んでいくかが大切だ」と強調。学生の地元就職率アップを目指す高等教育機関の連携事業「COC+(プラス)」に期待を寄せた。

 寺田氏は「学生の企業内体験や中学校への教材支援など地道な取り組みを続けたい」、浅林氏は「北陸をいかに魅力ある場所にするかが求められる」と述べた。

 竹田氏は、石川県内の大学に進学した県外出身者の大半が卒業後に県外で就職するとのデータを示し「県外出身者にも北陸の環境や企業の魅力をPRすることが大切」と指摘。大橋氏は「中小企業の魅力も積極的に学生に伝えていくべきだ」と語った。

 北日本新聞社、北國新聞社、福井新聞社、富山県、石川県、福井県でつくる実行委員会が主催した。

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