第42回池坊北陸三県連合花展が25日、県民会館地下展示場で開幕した。県内と石川、福井の計18支部から約600人が出品し、彩り豊かな春の花々で会場は華やいだ雰囲気に包まれている。28日まで。華道家元池坊北陸三県連合支部主催、北日本新聞社など後援。
池坊の北陸最大規模の花展で、県内での開催は6年ぶり。「かがやいて花は今」をテーマに、前・後期合わせて545点が展示される。華道家元四十五世池坊専永氏はレンギョウや桜などで春の息吹あふれる立花新風体(りっかしんぷうたい)の家元席を特別出品した。
大作席には富山、富山中央、高岡、魚津の4支部が出品。フジヅルを中心にオクラレルカやレンギョウなどで春の風情を表現した自由花、松やツゲ、カキツバタなどを取り合わせた立花正風(しょうふう)体など、感性豊かな造形作が並ぶ。
本部教授席2席、本部役員席4席、支部長席18席のほか、特別席や三人席、中作席、小品席などがある。稽古の成果を競うコンクールには各支部から選ばれた70人が参加し、14人が入賞した。
開会式で古川浩孝運営委員長があいさつ、知事代理の竹野博和県生活環境文化部次長、県華道連合会長の板倉北日本新聞社長が祝辞を述べた。専永氏、吉田泉県芸術文化協会長を含めた5人でテープカットし、開幕を祝った。
前期は26日まで、後期は27、28日。