南佐久郡佐久穂町の八千穂高原で、トウゴクミツバツツジの花が見頃を迎えている。雨が上がった17日午後は、訪れた人々が写真を撮ったり、散策をしたりしながら、みずみずしい花を楽しんでいた。
地元で「高原の貴公子」と呼ばれ、親しまれている株は高さ2メートル以上、幅5メートルほど。枝いっぱいにピンクの花が咲き誇り、シラカバ林の白に映えていた。長野市から訪れた女性(73)は「八千穂高原は何度か来ているが、『高原の貴公子』を見るのは初めて。優しい色できれい」と、盛んに写真を撮っていた。
町産業振興課によると、今年は霜が少なかったためか花の付きも良く、開花は例年より1週間ほど早いという。「高原の貴公子」の近くにある「高原の貴婦人」と呼ばれる株は日影にあるためか、まだ咲き始め。週末にかけて見頃を迎えそう。八千穂高原では、ほかにヤマツツジも見頃となっている。