小海町の松原湖高原を発着点としたクラシックカーの祭典「コッパディ小海」の第33回大会が20日、2日間の日程で始まった。フィアットやポルシェ、ロータスといった欧州メーカーによる往年の名車約60台余が県内外から参加。初日は八ケ岳連峰を望む200キロ余の行程をドライブした。
大会名はイタリア語で「小海のカップ」を意味し、1991年から毎年開く。午前10時、1920~90年代の車が「空力面で優れたデザイン」「排気量千ccだが強いエンジンを積む」などと1台ずつ紹介されながら走り出すと、愛好家らが熱心に写真を撮影した。
京都市の北村隆明さん(64)は、36(昭和11)年に英国で生産された屋根のないデザインの「オースチン7」で初めて参加。「ギアやブレーキの扱いが難しいという不便さを楽しみながら、景色も味わいたい」と話した。
実行委員会の主催。20日は立科町の女神湖や山梨県北杜市の清里地区を巡った。途中の駐車場内などに設けたコースでは、決められたタイムを目標に走行して運転技術を競った。21日午前10時からは初日の発着点となったリゾート施設「シャトレーゼ ガトーキングダム小海」の敷地内でヒルクライムを行う。見学は無料。