氷見市出身の実業家、浅野総一郎らの功績を伝える「浅野総一郎の贈り物 『電力立県・工業立県』富山100年物語展」が23日、同市の阿尾漁港にある資料展示館「帰望郷館」横の漁具倉庫で始まった。8月11日まで。
庄川に小牧ダムを建設した浅野、北陸電力の母体となる「富山電灯」を設立し神通川水系で事業を展開した金岡又左衛門、黒部川電源開発に携わった化学者・高峰譲吉を紹介。富山の電力事業の礎を築き、産業革命をけん引した人たちを取り上げ、資料や北日本新聞の紙面などを掲示した。浅野ゆかりのJFEマテリアル(射水市)の創立100周年プレイベントとして「浅野総一郎と明治・大正期の実業家たち」も併設展示した。
家族5人で訪れた富山市古鍛冶町の山崎恒雄さん(73)は「富山の発展に尽くした人たちについて、今まで知らなかったことが分かった。いい勉強になった」と話した。
浅野の顕彰活動に取り組むNPO法人「九転十起交流会」(山崎健理事長)が法人化5周年を記念して開いた。期間中は無休で入場無料。開場時間は午前10時~午後4時。北日本新聞社特別協力。問い合わせは山崎理事長、電話090(2030)6511。