特設舞台で雅やかに舞う子どもたち=下村加茂神社

特設舞台で雅やかに舞う子どもたち=下村加茂神社

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古式ゆかしく稚児舞奉納 下村加茂神社

北日本新聞(2016年9月5日)

 国の重要無形民俗文化財に指定されている射水市の下村加茂神社の稚児舞が4日、同神社境内の特設舞台で奉納された。伝統の化粧をした地元の子どもたちが、古式ゆかしく舞を披露した。

 ことしの稚児は、下村小学校4年の池永脩馬君、四柳怜大君、寺澤寛武君、高木悠翔君の4人が務めた。稚児は舞が終わるまで土を踏んではならないとされ、4人は大人に肩車されて村内を回った。伝統の化粧法を守ってほお紅などをさし、美しい衣装をまとって舞台に上がった。

 4人は太鼓と笛の演奏に合わせ、2人舞の「鉾(ほこ)の舞」や4人舞の「林歌(りんか)」、4人のチョウが優美に花園を舞う「胡蝶(こちょう)の舞」など計9曲を踊った。境内には大勢の見物客が訪れ、子どもたちの美しい所作に見入ったり、カメラに収めたりしていた。

 下村加茂神社は、1066年に京都の下鴨神社から分祀(ぶんし)されたと伝えられる。下地域が下鴨神社の荘園だったことから、稚児舞や流鏑馬(やぶさめ)の「やんさんま祭り」など、平安時代の京都の文化が今に多く伝承されている。

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