型枠を並べ、車ヶ寿司を手にする吉江店主=南砺市井波の福寿し

型枠を並べ、車ヶ寿司を手にする吉江店主=南砺市井波の福寿し

富山県 砺波・南砺・五箇山 グルメ

多彩な食、楽しんで 17日からまちなみアートいなみ

北日本新聞(2016年9月14日)

 南砺市井波地域中心部一円の商店や寺院94カ所にアート作品を展示し、17日に開幕する「まちなみアートinいなみ2016」で、来場者に多彩な食を提供しようと、すしや全国のご当地即席麺の試食会が13日に行われた。


■名車展ちなみ車形押しずし
 19日のクラシックカー展示に合わせ、車の形をした押しずしを50食用意。会場のいなみ木彫りの里で販売する。シャケを載せ、「車ヶ寿司(しゃけずし)」と名付けた。

 長さ13センチ、幅5センチ、厚さ3センチ。車体部分にシャケ、タイヤにのりを用いた。作るのは南砺市井波の「福寿し」。井波彫刻協同組合が製作した型枠にシャケとご飯を詰め、押し出して仕上げる。車の形はクラシックカーをイメージし、角張っているのが特徴。井波彫刻の技が生かされている。

 すしは、バッテラ2個とのセットで600円。バッテラの上に車ヶ寿司を並べると、道路を走っているようにも見える。13日に「福寿し」で行われた試食会で、吉江敏征店主(71)は「山間地で育った米の風味と脂が乗ったシャケの味わいを楽しんでほしい」とアピールしていた。

 「まちなみアート」で初企画となるクラシックカー展示には、1960~70年代の車を中心に約50台が集結する。


■名物即席麺いかが 18日「ラーメン博」
 各地の即席麺を集め、18日に井波別院瑞泉寺の山門前で開く「全国袋ラーメン博」に向けた試食会が、南砺市井波地域で開かれ、運営を担う30~40代メンバーらが、集客に期待を込めた。

 用意するのは170~180種類の約200食。北海道や関西、九州など各地の郷土色がにじむ。利尻昆布を練り込むなど、味わい豊かなものもある。1食当たり350円。別料金で煮卵やチャーシューなどのトッピングも用意する。

 13日は同市連代寺(井波)のメンバー宅で試食。「まちなみアート」実行委の北村隆洋いなみ再発見委員長は「多彩な袋を見ながら選ぶ楽しみもあるので、大勢の人に来てほしい」と話していた。

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