高岡大仏の表面に付いた汚れを拭き取る参加者

高岡大仏の表面に付いた汚れを拭き取る参加者

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高岡大仏「お身ぬぐい」 すっきり

北日本新聞(2016年9月23日)

 高岡大仏の1年間の汚れを落とす「お身ぬぐい」が22日、高岡市大手町の大仏寺境内で行われた。白装束に身を包んだ高岡大仏奉賛会(川村人志会長)のメンバーや近くの住民ら25人が、大仏の表面に付いた砂やほこりを丁寧に拭き取った。

 現在の高岡大仏は1933年に建立された。鋳造から着色まで、全ての工程を高岡の銅器職人たちが担った。地上約16メートルで、重さは約65トンある。「日本三大仏」の一つとされ、81年に市指定文化財となった。

 大仏寺の北角良粋住職と井上香粋前住職が読経した後、参加者がはしごで大仏の胴体に登り、顔や体、台座を拭った。5回目の参加となる飯山孝行さん(26)は「地域に貢献したいと思い、祖父や父が行ってきたことを受け継いだ。作業を終えて、身も心もすっきりした」と語った。

 お身ぬぐいの後、県内外から訪れた観光客が台座に上がり、きれいになった大仏を間近で眺めていた。大仏寺総代の串田仁右衛門さん(75)は「大仏を心のよりどころにして、心豊かに毎日を過ごしてほしい」と話していた。

 お身ぬぐいは48回目を迎えた「高岡大仏まつり」の一環。交通安全祈願の法要と、交通事故による物故者の追悼法要も営まれた。

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