ＪＲ敦賀駅前（福井県敦賀市）から気比神宮にかけての商店街にある名作アニメ「銀河鉄道９９９」のモニュメントを活用して活性化を図ろうと、地元の３商店街振興組合は６日から、登場キャラクターの鉄郎やメーテルなど５種類の衣装の無料貸し出しを始める。主催者は「キャラクターになりきって像の前で写真を撮って買い物を楽しんで」と呼び掛けている。

　市は１９９９年の敦賀港開港１００周年を記念して銀河鉄道９９９と宇宙戦艦ヤマトのモニュメント２８体を設置。メーテルとの出会いや別離など、ストーリーに添った像で、今年６～７月にかけては雑誌でも特集が組まれた。県内外から写真撮影のため愛好家が訪れている。

　無料貸し出しは駅前、本町１丁目、本町２丁目の３商店街振興組合が、第三セクター「港都（みなと）つるが」や市の支援を受けて企画。今年４月から準備を進め、作者の松本零士さんの事務所を訪ねて了解を取るなどしてきた。ＪＲ湖西線と北陸線の直流化１０年の記念事業にも位置付けている。

　貸し出す衣装は鉄郎やメーテル、車掌、キャプテンハーロック、エメラルダスで、キャラクターの種類によっては子どもサイズなども用意。ネットで注文したほか、鉄郎のマントや帽子などはインテリア店の小坂政徳さん（４４）が制作している。３０～４０着をそろえるという。

　貸し出し開始は、駅前商店街恒例の「駅前ふれあい市」開催の６日に合わせた。衣装貸し出しに合わせて、スタンプラリーや銀河鉄道９９９に関連した各種コンテスト、写真撮影会、缶バッジの作成なども今後計画している。

　貸し出しの受付場所は敦賀駅交流施設オルパークなど４カ所。問い合わせはふれあい市実行委員長の田保英二さん＝電話０７７０（２５）１７６７。