直通新幹線で到着し、利長くん(右)など県西部のご当地キャラに迎えられる観光客=新高岡駅

直通新幹線で到着し、利長くん(右)など県西部のご当地キャラに迎えられる観光客=新高岡駅

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仙台から直通新幹線 1往復限定

北日本新聞(2016年11月8日)

 仙台から直接富山へ―。JR東日本、西日本は7日、北陸の観光地や食を楽しんでもらおうと、北陸新幹線用の車両E7系で仙台―富山・金沢を直通運転した。

 ツアー客を対象に1往復限定で実施する初の取り組み。所要時間は約4時間で通常とほぼ同じだが、大宮駅での乗り換えが不要となる。

 7日は午前10時36分に東北新幹線仙台駅を出発し、県内3駅に停車した。新高岡駅では予定より8分遅れの午後2時22分に到着し、乗客50人がホームに降りた。改札前では県西部6市のご当地キャラと市職員がのぼり旗やパネルを掲げて出迎えた。乗客は大型バスに乗り込み、瑞龍寺や和倉温泉に向かった。

 仙台市から訪れた無職の伊東登光さん(76)とトシ子さん(75)の夫妻は「新幹線の乗り心地が最高だった。天気に恵まれて、いい旅になりそう」と声を弾ませた。

 友人と一緒に北陸ツアーに参加した同市の無職、半谷美紀子さん(68)は「富山県は先祖の出身地であると聞いているので楽しみ。新幹線は乗り換えがなくて快適だった」と笑顔を見せた。

 富山駅では約100人が降りた。県や富山市の職員らが改札前で出迎え、乗客に富山の水や観光パンフレットなどを手渡した。夫と2人で仙台市から訪れたパートの小瀧裕子さん(53)は「乗り換えがなく、飛行機やバスより楽」と話し、「飛騨高山の古い街並みを見たい」と笑顔を見せた。

 この日の搭乗率は約88%で、790人が利用した。8日は午後5時26分に金沢を出発し、仙台に戻る。

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