子どもたちを乗せて練る御車山。2017年度から祭礼当日は小中学校が休校となる=2016年5月1日、高岡市坂下町

子どもたちを乗せて練る御車山。2017年度から祭礼当日は小中学校が休校となる=2016年5月1日、高岡市坂下町

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御車山祭の来年5月1日は休校 高岡市小中学校

北日本新聞(2016年12月6日)

■ユネスコ無形文化遺産登録が契機

 高岡市教育委員会は、5日に開かれた市議会12月定例会本会議で、2017年度から同市の祭礼「高岡御車山(みくるまやま)祭」が行われる5月1日に、市内のすべての小中学校と特別支援学校を休校とする方針を明らかにした。年間の授業時間を確保するため、代わりに2学期の始業を1日早め8月31日にする。市教委によると、5月1日に学校が休みになる小中学生は約1万2千人。狩野安郎氏(自民同志会)の質問に氷見哲正教育長が答えた。 

 11月30日に御車山祭を含む全国の祭り33件で構成する「山・鉾(ほこ)・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを契機に、市内の子どもたちに古里の祭りに触れる機会を提供しようと決めた。

 同祭は国重要有形・無形民俗文化財に指定されている。市教委は、5月1日を歴史都市・高岡を象徴する「高岡の歴史文化に親しむ日」とし、子どもたちが郷土の祭りを実感するとともに歴史や文化を学ぶ機会にしたい考えだ。

 今後、保護者からの理解と協力を得るとともに、放課後児童クラブやスポーツ少年団などの関係者とも協議を進め、円滑な実施を目指す。

 「親しむ日」の設定に合わせ、小中学生を対象とした短歌・俳句のコンクールを創設する。高岡の歴史や文化に触れるスタンプラリー「高岡再発見プログラム」を、小学校低学年でも挑戦できるように内容を変更することも計画しており、氷見教育長は「登録を機に郷土を愛する心を育みたい」と述べた。

 富山市教育委員会によると、9月の「おわら風の盆」期間中に地元の八尾小学校、八尾中学校の2校で同様の休校措置を取っている。

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