閉館までの日数と来場者の影が映し出された壁面=県立近代美術館

閉館までの日数と来場者の影が映し出された壁面=県立近代美術館

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近代美術館、閉館まであと10日 光でカウントダウン

北日本新聞(2016年12月19日)

 閉館まで残り10日となった県立近代美術館で18日、クロージングイベント「10 Days Older」が始まった。外壁に収蔵品をイメージした色と、最終日までの日数を大きく映し、カウントダウンしていく。会場周辺の木々には地元小学生らが発光ダイオード(LED)で作った約500個の「ひかりの実」も飾られた。28日まで。

 建物のライトアップを手掛けるアーティストの高橋匡太(きょうた)さん(京都)が、同館西側の外壁に高さ15メートル、幅33メートルのカラーライトを日替わりで投影する。モチーフとなる絵画は、収蔵品の中からピカソやアンディ・ウォーホル、棟方志功らの作品10点を選んだ。

 初日は、真っ赤な口紅を付けた唇を描いたトム・ウェッセルマン(米国)の「スモーカー #26」にちなみ、濃淡異なる赤や作品の背景色のベージュを映し出した。閉館までの日数を示す「10」も投影し、写真撮影を楽しむ家族連れやカップルの姿が見られた。高橋さんは「美術館と一緒に撮影し、皆さんの記憶にとどめてほしい」と話した。

 美術館入り口のケヤキの木には緑や赤、黄など色とりどりのひかりの実がつるされ、来場者を和ませた。

 企画展「MOVING!」(北日本新聞社主催)に合わせ、アイリッシュバンド「トリコロール」のコンサートも開かれた。

 23日には高橋さんとひかりの実を作るワークショップとクロージングセレモニーを行う。問い合わせは同館、電話076(421)7111。

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