昨年、佐久市子ども未来館名誉館長に就任した南佐久郡川上村出身の宇宙飛行士油井亀美也さん（４６）が１４日、市内で開かれたイベントに名誉館長として初めて臨んだ。油井さんは子どもたちの質問に丁寧に答え、気さくに記念撮影に応じていた。

　油井さんはこの日午前、市コスモホールで「宇宙で気付いた大切なこと」と題して講演。国際宇宙ステーションでの活動で感じた地球や環境の大切さを語った。

　会場では名誉館長用の青い制服も初披露。市ミレニアムパークを電飾で彩るイベント「ＳＡＫＵＢＬＯＯＭ（サク・ブルーム）」のオリジナルキャラクターを担当した漫画家松本零士さんのデザインで、油井さんは「着心地が良くてパジャマのよう。宇宙に持っていきたいくらい」と笑顔を見せていた。

　午後は子ども未来館で、事前に募集した質問に答えるイベントに出席。市内の児童ら約１４０人が参加し、「宇宙で楽しかったことは」との質問に、油井さんは「地球や星の写真を撮り、ツイッターで写真を見てもらうこと。目で見た方がきれいなのでぜひ宇宙で見てほしい」と語り掛けた。

　最後のメッセージでは、「夢は大きければ大きいほどいい。やりたいことに素直になってほしい」と子どもたちに呼び掛けた。