3月にラストランを迎える485系R編成の車両=15日、JR新潟駅

3月にラストランを迎える485系R編成の車両=15日、JR新潟駅

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485系R編成 思い出乗せ3月引退

新潟日報(2017年2月16日)

 JR羽越線の特急「いなほ」などで活躍した車両「485系R編成」が3月、老朽化に伴い引退する。淡い青色とエメラルドグリーンの車体が特徴で、鉄道ファンは「まだまだ走れる」と別れを惜しんでいる。

 485系車両は、クリーム色に赤いラインの「国鉄色」と呼ばれる塗装だった。架線を流れる電気が直流、交流のどちらにも対応し、国鉄時代から主に特急列車に使用されていた。

 JR東日本新潟支社は1996年以降、車両をリニューアルし、色を塗り替えた。Rの記号で管理しているため、通称「R編成」と呼ばれる。

 特急「北越」「はくたか」「雷鳥」としても走ってきたが、2015年に北陸新幹線が開業、北越が廃止されたのに伴い特急から退いた。現在は6両の2編成が残り、新潟-糸魚川間を1日1往復する快速で運行しているが、3月4日のダイヤ改正で廃止となり、485系の定期列車は姿を消す。

 15日も新潟駅に車両が入ると、鉄道ファンらが写真を撮って惜しんだ。新潟市西区の会社員男性(39)は「特急や快速でよく乗った思い出深い車両。まだまだ走れそうな気がするので、引退は寂しい」と話した。

 新潟支社は最後の旅を楽しんでもらおうと、旅行商品を企画。3月18日に新潟-酒田間、同19日に新潟-直江津間をそれぞれ往復する。

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