第三セクターのえちごトキめき鉄道（上越市）と北越急行（南魚沼市）は、キャラクターなどをあしらったラッピングトレインを初めて企画し、２４日に直江津駅（上越市）で列車をお披露目した。地域に親しまれる鉄道を目指し、両社が連携をアピールする。

　トキめき鉄道が北越急行に打診し、県の補助金を活用、両社１両ずつにラッピングを施した。外側に特殊なフィルムで両社のロゴと沿線５市のマスコットキャラクターなどが描かれている。トキめき鉄道の車両には日本海に沈む夕日や妙高山の風景の写真もあしらわれている。

　この日は午後２時ごろ、両社のラッピングトレインがそれぞれ直江津駅のホームに到着した。待ち構えていた鉄道ファンや両社の社員らが写真撮影などをしていた。

　トキめき鉄道は直江津－泊（富山県）、北越急行は直江津－越後湯沢を中心に運行する。運行時刻や区間は日によって変わる。

　母親と見に来た妙高市田町の小学３年生の男子児童（９）は「ラッピングトレインはかっこいい。乗ってみたい」と笑顔を見せ、トキめき鉄道の嶋津忠裕社長は「三セク２社が頑張っていると伝わるシンボルになればありがたい」と語った。