式後に修復されたチャンドラ号や展示施設を見学する出席者=砺波消防署

式後に修復されたチャンドラ号や展示施設を見学する出席者=砺波消防署

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県内最古の消防車「チャンドラ号」公開 砺波消防署

北日本新聞(2017年3月29日)

 砺波市は28日、同市大辻の砺波消防署で、現存するエンジン付きの消防車で県内最古とされる「チャンドラ号」の展示施設完成式を開き、一般公開を始めた。関係者40人が出席し、消防活動に貢献した車両の継承を誓った。

 チャンドラ号は米フォード社製で、出町消防組(現砺波市消防団出町分団)に1928年に配備された。当時、エンジン付きの消防車は珍しかったという。83年から砺波チューリップ公園で展示されていたが、風雨によるさびや破損が目立ち、2015年から修復していた。鉄骨造平屋建てで延べ面積22平方メートルの展示施設を同署敷地に整備。フルオープンが可能な透明の扉を設け、外からでも見えるようした。運転席に座るなどの希望にも応じる。

 式では夏野修市長が「チャンドラ号は尊い生命と貴重な財産を守ってきた」とあいさつし、中谷博之署長が経過説明した。夏野市長が修復業者の老松自動車工業とユニゾーンに感謝状を贈った。今藤久之市議会議長が祝辞を述べ、関係者や出町少年消防クラブのメンバーがテープカットした。

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