高欄に取り付けられた飾り金具を確認する委員=高岡御車山会館

高欄に取り付けられた飾り金具を確認する委員=高岡御車山会館

富山県 高岡・氷見・射水

鋳物・彫金の技駆使 「平成の御車山」飾り金具披露

北日本新聞(2017年3月30日)

 高岡市が新たに制作している「平成の御車山(みくるまやま)」の第5回制作実行委員会(秦正徳委員長)が29日、高岡御車山会館で開かれ、予定通り2018年3月末に完成させるため、力を結集することを申し合わせた。16年度に制作した各種飾り金具、布製の柱巻(はしらまき)などの部材が披露され、委員が出来栄えを確認した。

 平成の御車山は、高岡の伝統技術の継承と発展を目的に制作。市が高岡地域文化財等修理協会に委託し、13年度から取り組んでいる。仕上がった部材は、高岡御車山会館で順次展示している。

 実行委では、秦委員長が「市民の宝物となる山車(やま)にしたい」とあいさつ。17年度は心柱(しんばしら)、幔幕(まんまく)、花傘などを制作。完成後の利活用を協議していくことを決めた。

 16年度に制作した金色の飾り金具は、鋳物と彫金の技術を駆使した。既に展示している高欄(こうらん)と後屏(こうへい)に65点が取り付けられ、華やかさを増している。高欄の四隅の飾りは、高岡開町の祖、前田利長の娘の満(まん)姫の道具を想定し、羽子板や手まりなどの模様にした。

 幕押(まくおさえ)の飾り金具は、金工と着色技術で、高岡古城公園の動植物をリアルに表現した。柱巻は縦約3・1メートル、横約1・1メートルで、前田家の梅鉢紋が金糸で刺しゅうされている。

 御車山のボディーとなる地山箱(じやまばこ)が近く出来上がる。5月1日の御車山祭までに、車輪や高欄、後屏などと組み合わせて同館で展示する予定で、完成品に近い姿を楽しめる。

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