第63回全日本チンドンコンクールは2日目の8日、富山市の中心市街地で開かれ、にぎやかな演奏やユニークな演技で富山の春を彩った。
富山市総曲輪のグランドプラザでオープニングセレモニーがあり、全国の32チーム96人が勢ぞろい。森雅志市長が「いい春にしたい。みんなで盛り上げていきましょう」とあいさつし、全チームで大合奏した。チンドンマンは市民の歓迎を受け、商店街を練り歩いて笑顔を振りまいた。
コンクール予選は県民会館で行われ、各チームが太鼓やかねを打ち鳴らしながらユーモアあふれる口上で県内の企業や団体を宣伝。4ブロックの上位各2チームが本戦出場を決めた。
素人コンクールもあり、県内外の21組が「富山やくぜん」をテーマにステージを展開。富山市の「チンドンまいどはや」が最優秀賞に輝き、代表の蛯谷昭久さん(59)は「うれしい。たまたま練習の成果が出た」と話した。
富山城址公園など5カ所の「まちなかステージ」にもチンドンマンが登場し、観光客らを喜ばせた。
最終日の9日はコンクール本戦や大パレードなどがある。富山商工会議所、富山市主催、北日本新聞社など後援。
◇本戦出場チーム=かわち家(長崎)ビー玉本舗(福岡)遊舞台(東京)アダチ宣伝社(福岡)ダースコちんどん隊(秋田)べんてんや(愛知)チンドン芸能社美香(東京)鶴丸(大阪)
◇素人チンドンコンクール▽優秀賞=ひっぷとお花と小春とやっぴー(大阪)ちんどん豊田倶楽部絆(愛知)