梃子を持って車輪を押す児童=七尾市の大地主神社

梃子を持って車輪を押す児童=七尾市の大地主神社

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「無形遺産」でか山体感 来月、七尾で青柏祭

北國新聞(2017年4月26日)

 5月3~5日に青柏(せいはく)祭が開催される七尾市内で25日、児童を対象とした祭りの体験教室や、写真パネル展が催された。市民は日本一の山車(だし)「でか山」の魅力を再確認し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されてから初めて迎える祭りの日に向けて、心を躍らせた。
 山王小と天神山小のでか山教室は、山王町の大地(おおとこ)主(ぬし)神社で開かれ、山を運行する鍛冶町の若衆らの協力で、5年生計約110人が組み立てが進む山を見学した。
 児童は山車の前で、鍛冶町の保存会のメンバーや若衆、神社の大森重宜宮司から、でか山の造り方や、青柏祭の名前の由来、木遣(きや)り唄などについて説明を受けた。続いて児童は、山の進行方向を変える際に使われる木製道具「梃子(てこ)」を持って直径約2メートルの車輪を押したり、でか山の下をくぐったりして、大きさを実感した。
 御祓(みそぎ)公民館では、小丸山小3年生63人が魚町のでか山を見学した。今年は初めて、児童がでか山を動かす機会が設けられ、児童は、車輪を操作する「撥梃子(はでこ)」を力いっぱい押し、でか山が動くと「動いた」「やったー」と歓声を上げた。
 保存会の通則雄代表理事が木遣(や)り唄で合図を出し、児童は「エンヤー、エンヤー」の掛け声で力を合わせた。児童は事前に、青柏祭について家族に聞くなどして調べ学習を重ねてきた。

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