7月3~7日に高岡市戸出地区で行われる「第54回戸出七夕まつり」に向け、コンテストの審査対象となる特大七夕作りが大詰めを迎えている。今年は戸出町が開町400年となることもあり、地元の文化や歴史をテーマにした作品が目立つ。
戸出六丁目は、地元の生涯学習グループ「戸出を知る会」が作った戸出野かるたの絵柄をあんどんにあしらった。縦1メートル30センチ、横80センチで、10個制作。後に戸出町となる戸出村開村に際して、加賀藩が交付した許可状「戸出野開御印状(といでのびらきごいんじょう)」や、市指定文化財の戸出御旅屋(おたや)の門などを描いた。七夕の竹を取り囲むように並べる。
先頭に立って七夕作りに取り組む長瀬宏さん(75)は「多くの人に見てもらい、400年の歴史に思いをはせてほしい」と話す。
東町1組は地元出身の俳人、尾崎康工の句を載せた飾りを制作した。戸出地区にある句碑「夕顔塚」に刻まれている「燈(ひ)もひとつ また夕顔の 見えにけり」を竹に掘り、内側に光をともす。
メンバーの木下和彦さん(62)は「15年連続の最高賞を目指し、一丸となって制作している」と意気込みを語った。
7月1日までに全ての特大七夕が同地区に設置される。2日にコンテストの審査が行われ、7日に表彰式がある。