名刀を一振り一振りじっくりと眺める来場者=森記念秋水美術館

名刀を一振り一振りじっくりと眺める来場者=森記念秋水美術館

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日本刀の重要美術品60振り紹介 森記念秋水美術館

北日本新聞(2017年7月16日)

 森記念秋水(しゅうすい)美術館の開館1周年記念特別展「日本刀物語」が15日、富山市千石町の同美術館で始まった。平安時代から幕末にかけて作られた重要美術品60振りが一堂にそろい、幅広い世代のファンが、日本刀の多彩な魅力に触れた。9月24日まで。北日本新聞社共催。

 同美術館は昨年6月に開館した、全国でも珍しい刀剣専門の施設。これまでの企画展は全て所蔵展で、全国の収集家のコレクションを紹介するのは初めてとなる。

 尾張徳川家伝来の「金象嵌(ぞうがん)銘 貞宗 本阿(花押)」は、地刃ともに明るく冴えた優品。戦国武将・明智光秀が愛用したと伝わる刀は、鮮明に現れた乱れ映りが美しい。越中国の名工、きょう義弘が手掛けた品もある。

 これだけ多くの名刀が集まった展覧会は珍しいとあって、初日から大勢が来場。刃文やそりを一振り一振りじっくりと鑑賞したり、熱心にメモを取ったりする姿も見られた。友人と訪れた砺波市矢木の会社員、橋本清加さん(26)は「たくさんの種類の刀を一度に見ることができて感動した」と話した。

 会期中、毎月第2、4日曜日の午後2時から、同美術館学芸員によるギャラリートークを行う。

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