射水市二口(大門)の二口熊野社の秋季大祭「火渡り神事」が2日、同神社で行われ、燃え盛る炎の中を3頭の百足(むかで)獅子とみこしが勇壮に駆け抜けた。
獅子舞が家々から集めてきた厄を焼き払うという意味を込め、毎年行っている。この日朝から、地元の二口獅子方青年団(酒匂(さこう)亮介団長)などが舞い、天狗(てんぐ)や稚児と共に二口地区内の約500戸を回った。
午後5時55分ごろ、神社の前に円すい状に積まれた稲わらに火が付けられた。高さ2メートル以上に炎が上がる中、天狗や獅子が熱さに負けじと勢いよく飛び込んだ。最後に車輪の付いたみこしが火の上を渡って境内に入った。
多くの住民らが訪れ、獅子が駆け抜けると、大きな歓声が起こった。みこしが無事渡り終わると、拍手も送られた。