■衣装など本格的に新調
高岡市五十里東町の七福神宝船祭りが9日、同町内で行われた。36回目の今年は初めて衣装などを本格的に新調し、七福神に扮(ふん)した青年団員らが宝船と練り歩いて福をまちに呼び込んだ。
祭りは町内の発足10周年を記念し始まった。自治会(松島保男会長)と青年団(西境由太団長)が住民の絆を深めようと毎年開催している。
開始から30年以上が経過して傷みが目立つようになり、宝船2隻分の胴幕と七福神14人分の衣装を新調した。事業費は約300万円で、市の助成250万円と青年団の積立金を充てた。
ちょうちん約50個が取り付けれた2隻の宝船(長さ5メートル、幅2メートル、高さ4メートル)が公民館を出発。青年団員や小中学生、住民合わせて100人以上が参加し、二手に分かれて町内の約180軒の家々を巡行した。
真新しい衣装に身を包んだ七福神は各家の前で扇子を手に踊り、威勢よく玄関に駆け込んだ。踊りは十数種類あり、法被や着物を着た子どもたちも披露した。
各家庭の軒先にはあんどんが置かれ、祭りの情緒を演出した。松島会長(73)は「青年団を中心に、住民同士で協力しながら祭りを継承していきたい」と話した。