3月にウイング・ウイング高岡で一般公開された釈迦三尊像の複製

3月にウイング・ウイング高岡で一般公開された釈迦三尊像の複製

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高岡を文化財修復拠点に 銅器業界が産学と連携

北日本新聞(2017年11月21日)

 高岡銅器業界は高度な鋳造・加工技術を活用し、文化財の修復や再現を担う新事業の開拓を目指す。法隆寺の国宝釈迦(しゃか)三尊像の再現で協力した東京芸術大と連携して試作に取り組むほか、事業化に向けた受注体制の在り方も考える。21日に高岡市の高岡商工ビルで第1回連携推進会議を開く。

 釈迦三尊像は、高岡、南砺両市や東京芸術大などでつくる協議会が産学官連携事業として制作。3Dプリンターで原型を作り、高岡市のメーカーが鋳造した。今年3月に同市のウイング・ウイング高岡、9月に都内の同大大学美術館で公開され、注目を集めた。

 今回の取り組みは、鋳造に関わったメーカーを中心にコンソーシアム(共同体)をつくり、同大や高岡商議所などと連携して行う。2年間の継続事業で予算は1500万円。本年度は市場調査や再現する文化財の選定を行い、来年度は3Dプリンターを活用して試作する。

 受注体制の確立に向けて、伝統工芸高岡銅器振興協同組合での事業化や、法人組織の新設も検討する。事業に携わる鋳物メーカー嶋安(同市波岡)の嶋安夫社長は「最先端の技術を学び、高岡を文化財を修復する拠点にしたい」と話す。

 21日は交流会の後に市内の着色、鋳物メーカーを巡り、技術的な課題を探る。

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