南砺市平地域の世界文化遺産・相倉合掌造り集落で19日、同集落保存財団の職員らが、この冬初めてとなる茅(かや)ぶき屋根の雪下ろし作業をした。今冬は雪が多いため、昨冬より1カ月早い。
合掌造り家屋を雪の重みから守り、凍り付いた雪が落ちる際に茅も抜け落ちてしまうのを防ぐ重要な作業。1シーズンに3、4回行う。
同財団は管理する相倉民俗館など10棟の合掌造り家屋での作業を担っている。職員ら4人が傾斜約60度の屋根に上り、1メートルほど積もった雪を下ろした。職員の中島仁司さん(37)は「12月に雪下ろしをするのは3年ぶり。きつい作業だが、家屋を守るために頑張りたい」と話していた。