11基が勢ぞろいした昨年の石動曳山祭。ことしの祭りでは柳町が参加を見送り、10基による勢ぞろいとなる=小矢部市商工会館前

11基が勢ぞろいした昨年の石動曳山祭。ことしの祭りでは柳町が参加を見送り、10基による勢ぞろいとなる=小矢部市商工会館前

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一斉巡行11基そろわず 4月の石動曳山祭

北日本新聞(2018年2月21日)

 4月29日に小矢部市で行われる石動曳山(ひきやま)祭で一斉巡行している曳山11基のうち、ことしは柳町が参加を見送ることになった。世帯数が少ないため毎年、町外から応援を受けて引き回しているが、町内で不幸のあった家が5軒あり、人手確保が難しいと判断した。祭り関係者によると、一斉巡行が始まってから11基がそろわなかった年はないという。近年、祭りの保存継承の課題の一つとなっている少子高齢化による担い手不足が浮き彫りとなった。

 柳町は11の山町の中で世帯数が少ない町の一つ。16軒のうち、祭りに携われるのは10軒で若い世代が少なく、高齢化が進む。曳山引き回しには10人以上が必要なため、住民は町外の住民や友人、ボランティアに声を掛け、引き手に加わってもらっていた。

 祭りでは不幸のあった家は1年間関わらないとの慣習があり、柳町では昨年から今年にかけて例年にない5軒の家で不幸があり、祭りの世話役や引き手が確保できないと苦渋の決断をした。

 子どもの頃から祭りに携わる60代の住民は「自分の知る限りで祭りに曳山を出さなかった年はないだけに残念」と話す。ことしは山蔵で曳山を展示する飾り山のみを行うという。

 祭りでは市商工会館前での11基の勢ぞろいや一斉巡行が魅力の一つとなっているだけに「残念」との声が上がっている。

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