高岡市のシンボル、高岡大仏のお身ぬぐいは23日、同市大手町の大仏寺で行われた。白装束に身を包んだ地域住民ら約20人が、大仏の表面に付いた砂やほこりを丁寧に拭き取った。
現在の高岡大仏は、高岡銅器の技を結集して1933年に建立された。地上約16メートル、総重量は約65トン。地域で親しまれ、観光スポットとしても定着している。
読経の後、参加者がはだしではしごを登り、大仏の顔や体をから拭きした。高橋正樹市長も作業を体験し、境内では大勢の人が様子を見守った。高岡大仏奉賛会の関久幸副会長は「大仏は地域住民の心のよりどころ。参加者の身も心もきれいになった」と話した。
お身ぬぐいは高岡大仏まつりの一環。交通安全祈願と交通事故で亡くなった人の追悼法要も行われた。