富山市八尾町諏訪町の諏訪町おわら保存会(山田誠会長)は7日、地元の諏訪町公民館でおわらの初稽古を行った。三味線や胡弓(こきゅう)、囃子(はやし)などの地方(じかた)衆と踊り手15人が集まり、気持ちを新たにした。
同市八尾地域で毎年9月1~3日に行われる伝統行事「おわら風の盆」に向け、おわらを受け継ぐ11町にある各保存会は、年間を通して技を磨く。諏訪町では昨年12月10日に稽古納めをし、約1カ月ぶりに担い手が顔を合わせた。
地方衆の掛け声で演奏がスタート。三味線や胡弓の哀調の音色に合わせて太鼓が響き、歌い手が唄を乗せた。途中から男女の踊り手も加わり、地方衆の演奏に合わせて男踊りと女踊り、豊年踊りをした。
山田会長(60)は「長年受け継がれてきたおわらを次世代につなげていけるよう、ことしの風の盆に臨みたい」と話した。