南砺市上平地域の合掌造り家屋をライトアップする「四季の五箇山 雪あかり」が25日始まった。今年は雪景色にはならなかったが、国指定重要文化財・岩瀬家(西赤尾町)を幻想的に浮かび上がらせた。26日まで。
地元有志でつくる四季の五箇山実行委員会(中谷栄伸委員長)による冬の恒例企画。実行委は「スタートから約20年になるが、雪がないのは初めて」と言う。
夕暮れとともにライトと行燈(あんどん)がともされ、冷えた空気の中で岩瀬家と近くの行徳寺が照らし出された。岩瀬家の中では五箇山民謡が披露され、来場者は山里の風情に浸った。
広島県福山市から訪れた広田正枝さん(71)は「雪景色を楽しみにしていたので残念。自然のことなので仕方ない」と話した。
26日も日没から午後8時までライトアップし、同7時から岩瀬家で民謡が演じられる。
26日の文化財保護デーに合わせ、世界文化遺産の菅沼合掌造り集落(同市菅沼・上平)もライトアップされる。