高松ぶどうのワッフルを提供するインディカさん(左)=かほく市浜北

高松ぶどうのワッフルを提供するインディカさん(左)=かほく市浜北

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かほく市特産 高松ぶどうをワッフルに

北國新聞(2020年7月23日)

 かほく市特産「高松ぶどう」のレーズンを使ったワッフルが23日、お目見えする。市内のカフェがJA石川かほく(津幡町)と協力してメニュー化した。同JAによると、これまで乾燥させた高松ぶどうを用いた食品の例はなく、関係者は、新たな味わいの食材として需要の開拓につながると期待している。
 スリランカ産紅茶とワッフルの専門店「ハスティー」(同市浜北)が、ワッフルに小粒種なしブドウ「デラウェア」のレーズン10グラムを入れて焼き上げた。
 店を営むのは、スリランカ出身のラットナヤカムディヤンセラゲ・インディカさん(35)と中川千歌さん(39)の夫婦。スリランカ産の紅茶を広めようと18年に店を開いた。
 昨年、かほく市特産サツマイモ「かほっくり」を皮ごと細かく切り、ワッフルに入れて提供したところ、客や生産者から好評を得た。第2弾として高松ぶどうを採用。水分が多くてそのままの状態では焼き上げられないため、レーズンを使った。
 レーズンは金沢市の就労支援施設「ふれあい工房たんと小坂」が、石川かほくからブドウを購入し、機械で乾燥させて同店に納めている。
 同JAによると、高松ぶどうは生で食べられることが多い。栽培開始100周年を迎えた昨年、初の加工品としてリキュールの素材に使われたばかりで、レーズンは「新たなジャンルの開拓につながる」(担当者)とみる。
 22日、ハスティーで試食会が開かれ、今季から高松ぶどうの栽培を始めた農家城(たち)理乃さん(39)、寺井七瀬さん(22)が味見した。梅雨の時期、粒割れに悩まされたという城さんは「形が悪くて出荷できないブドウもおいしく食べてもらえるのは、生産者としてうれしい」と話した。
 中川さんは、市特産「紋(もん)平柿(べいがき)」のワッフルも作りたいとし「地産地消に貢献していきたい」と語った。

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