小松市若杉町の九谷セラミック・ラボラトリー(セラボ・クタニ)の特別展(北國新聞社後援)は29日、同所で始まる。ヒョウタンのキャラクターを描いた日用品や中華料理向けの食器など、伝統に目新しさを加えた2ブランドの作品計25種が並ぶ。
ブランドは「福LUCKY(フクラッキー)」と「ETHNI9(エスニック)」の2種類で、28日は同所で新ブランド発表会が開かれた。
フクラッキーをデザインしたかほく市在住の饅頭(まんじゅう)VERY MUCHさん(39)は湯飲みやマグカップなどにヒョウタンのキャラを愛らしく描いた13種を提案。「くすりと笑えるデザインが、コロナ禍の薬になって届いてほしい」と話した。
エスニックは、東京のデザイナー黒野真吾さん(36)が手掛けた。高台を付けた高さ約5センチのギョーザ皿などを、ざらざらとした質感の釉薬(ゆうやく)を使い、ベージュ、グレー、黒ですっきりと仕上げた。黒野さんは「料理の質が上がるのではないか。置物としても利用できる」と説明した。
作品の素地(そじ)を作った県九谷窯元工業協同組合の三田英則理事長も出席した。特別展は6月28日まで。水曜休館となる。