商品発表会でサツマイモのペーストを使ったスイーツをPRする担当者や店主ら。右は丸山理事長

商品発表会でサツマイモのペーストを使ったスイーツをPRする担当者や店主ら。右は丸山理事長

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余剰のサツマイモペーストでスイーツ 氷見の3事業者

北日本新聞(2021年9月22日)

 氷見市のNPO法人「速川活性化協議会」が地域おこしの一環で生産しているサツマイモのペーストを使ったスイーツが完成し、21日に同市小久米の速川定住交流センター「ソライロ」で発表会があった。干し芋作りの過程で生じた余りをペースト加工したもので、市内外3事業者がフードロス削減に協力しようと、新商品の開発に取り組んだ。

 速川活性化協議会は2015年から耕作放棄地を利用してサツマイモを栽培。年10トン生産し、干し芋などの加工品を手掛けている。今年2月、ペースト加工する機械を新調。生産能力が上がったことから、余りを廃棄しないで済むようペーストの新たな活用法や販路を探した。

 相談を受けた氷見市ビジネスサポートセンター「Himi(ヒミ)-Biz(ビズ)」がマッチングを支援。新商品として松木菓子舗(氷見市鞍川)が焼き菓子「ポとテとト」(220円)とパイ「さつまいももちパイ」(250円)、日名田屋餅店(同市伊勢大町)がおはぎ「満月おはぎ」(130円)、土産品企画・卸のあいの風(富山市黒崎)が土産用菓子「氷見さつま芋パイ」(14枚入り650円)を開発した。

 松木菓子舗は22日から12月初旬まで、同店とひみ番屋街の土産物店で取り扱う。日名田屋餅店は23日に同店で100個限定販売し、氷見さつま芋パイは10月中旬からひみ番屋街の土産物店で通年販売される。

 発表会では店主や担当者がそれぞれ商品の特徴を説明した。同協議会の丸山隆司理事長は「ペーストの活用が課題だった。上手にスイーツに仕上げてもらい、ありがたい」と話した。

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