黒部市の黒部峡谷鉄道は23日、本年度の冬の車庫見学会をスタートさせた。トロッコが運休する冬に、新たな魅力をつくり出そうと昨年度から始めた企画で、2年目となる。参加者は普段入れない宇奈月駅近くの車庫に足を踏み入れ、分解点検中のトロッコ電車を見て回った。
午前と午後の2回実施する。初日は各回ともに16人の定員が埋まった。
参加者は宇奈月駅からトロッコ電車に乗り、駅構内を進んで車庫まで移動。分解された車輪やモーターなどを見学した。参加者の中には鉄道ファンも多く、専門的な内容を社員に質問する姿も見られた。
高岡市瑞穂町の会社員、堅田耕平さん(35)は「部品を外した状態で、間近で見られるのは貴重な機会。トロッコへの関心がより高まった」と話していた。
車庫見学会は30日と2月20、23日にも開催する。2月の分は若干、予約に空きがある。開催日の5日前まで予約を受け付ける。申し込みは黒部峡谷鉄道、電話0765(62)1800。