たるが並ぶ熟成庫の内部=南砺市北川

たるが並ぶ熟成庫の内部=南砺市北川

富山県 砺波・南砺・五箇山

国産ウイスキー熟成庫、地域の魅力に 井波で内覧会

北日本新聞(2022年5月28日)

 南砺市北川(井波)で4月に完成した国産ウイスキー熟成庫の内覧会が27日、現地で開かれ、施工に携わった関係者ら約40人が参加した。全国の蒸留所から買い取った原酒を独自に熟成し、瓶詰めして販売する「ボトラーズ」と呼ばれる国内初の事業を進める。

 若鶴酒造(砺波市三郎丸)とウイスキー通信販売のモルトヤマ(富山市今泉西部町)が建設した。木造平屋建て約860平方メートル。南砺市産のスギと県産ヒノキを使い、断熱性と調湿性に優れる。たる約5千個を収容する。

 購入する原酒は宮崎や鹿児島など5県6カ所の蒸留所を計画していたが、岐阜県高山市などを加えた11カ所に広げた。既に6蒸留所の600個を搬入した。2025年度以降に販売する。一般公開の時期は未定。

 内覧会で、田中幹夫南砺市長があいさつ。若鶴酒造の稲垣貴彦取締役とモルトヤマの下野孔明(ただあき)店主は「ここで熟成する原酒が、どんな素晴らしい味になるか期待している」と話した。

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