立山を訪れた観光客や登山客に火山防災情報を提供するため、県は室堂周辺の屋外で、スマートフォンなどがあれば誰でもケーブルにつながずにインターネット接続できる無料WiFi(ワイファイ)サービスを始める。WiFiは外国人観光客のニーズが高く、観光客の利便性向上にも効果が期待できる。2015年度予算案に1600万円を計上した。
立山・弥陀ケ原火山は、地獄谷で噴気活動が活発な状態が続き、常時観測火山に加えられることが決まっている。WiFiサービスは、室堂ターミナルなどに4基のアンテナを設置し、観光客や旅行者が多い半径約1キロのエリアをカバーする。
観光客らはインターネットのホームページなどで火山情報を入手できる。御嶽山(おんたけさん)の突発的な噴火で犠牲者が出たことを受け、国はスマートフォンを通じ火山情報をリアルタイムで提供する方法も検討している。
弥陀ケ原火山関連では、過去の噴火データの収集・分析を富山大に委託する費用として100万円を計上した。