地元野菜を味わうことができる農家レストラン「ファーマーズテーブルあい」=胎内市

地元野菜を味わうことができる農家レストラン「ファーマーズテーブルあい」=胎内市

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福島と心つなぐ店に 避難者が農家レストランオープン 胎内

新潟日報(2015年4月16日)

 東京電力福島第1原発事故で福島県から本県に避難している人たちが起業した食品製造加工の「ふるさと福島」(胎内市)が、同市中条で農家レストラン「ファーマーズテーブルあい」をオープンした。同店自慢の桑の葉料理を味わおうと訪れた客で、初日の10日から連日にぎわいを見せている。

 ふるさと福島は2013年6月に設立した。本県や山形産の桑の葉を粉末状にしたお茶や、約20種類の野菜などを生産している。地産地消拡大を目指してレストラン運営を計画し、約1年掛けてオープンにこぎつけた。

 ふるさと福島の統括マネジャー伊藤夕佳さん(46)=本宮市=は「店名は『愛』の意味。新潟と福島の人をつなぐ絆にとの思いで名付けた」と話す。ニンジンやタマネギなど地元農家らが生産した野菜をふんだんに使い、健康に配慮したメニューが並ぶ。社長の泉田昭さん(66)=南相馬市=は「安心安全な野菜料理を味わってほしい」と売り込む。

 ランチは2種類(1350円・1200円、いずれも税込み)で、桑の葉を練り込んだパスタやご飯、長芋のピクルスなど多彩な料理が並ぶ。出荷できない規格外の野菜を積極的に使用し、皮まで残さず使うように工夫を重ねた。県内のレストランで働いていた調理長の此村(このむら)昌典さん(53)は「鮮度を最優先にしている。いろんな野菜を食べて健康な気持ちになって帰ってもらいたい」と話す。

 ランチを食べていた聖籠町の会社員小山内晃さん(60)は「野菜の種類が豊富でやさしい味だった。また来るのが楽しみ」と満足そうな笑顔を見せた。

 泉田さんは「地産地消で地元農業の振興にもつながる。体にいいものを、という強い思いで料理を提供したい」と語った。

 午前11時~午後5時。火曜休み。問い合わせはふるさと福島、0254(44)0050。

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