立山線沿線で手を振る児童らに、車内から手を振り返す外国人観光客ら=立山町内

立山線沿線で手を振る児童らに、車内から手を振り返す外国人観光客ら=立山町内

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立山、多手山プロジェクト 500人が手を振り歓迎

北日本新聞(2015年4月17日)

 富山地方鉄道立山線に乗って立山・黒部アルペンルートに向かう観光客らに手を振る「多手山(たてやま)プロジェクト」が16日、同ルートの全線開通に合わせて立山町内の各地であった。児童や園児、一般など約500人が参加し、北陸新幹線などで訪れた外国人観光客らを歓迎した。

プロジェクトは観光客におもてなしを伝える取り組みとして住民有志が提唱し、2012年から立山町内で行われている。この日は町内を午前8時台から同9時台に通る普通・特急列車を対象に実施。車内は立山駅に向かう人であふれ、タイや台湾、ドイツ、オーストラリアなど外国人客の姿が目立った。

 列車が町内に入ると、立山北部、立山中央、釜ケ渕、立山の4小学校の児童、かがやき保育園児、一般町民らが「WELCOME(ようこそ)」と書かれた横断幕などを手に、学校や家の近くで手を振った。プロジェクトを伝える英語の車内アナウンスもあり、観光客は子どもらを見るたびに笑顔で手を振り返していた。タイから訪れたソンポップ・シンハッティラジさん(44)は「幸せな気持ちになり、また来たいと思った」と話した。

 立山駅では、地元の立山権現太鼓、越中すえ太鼓が披露され、寒餅など立山ブランド品の試食も人気を集めた。

 立山線沿線をはじめとする同町の風景をテーマに公募した写真30点を車内に飾る「立山あーとれいん」の運行も同線で始まった。土・日曜、祝日は主に同線で運行し、平日は時間、路線とも流動的となる。9月末まで。

 多手山プロジェクトは17、18の両日も午前8時台から同9時台の列車を対象に行われる。

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