富山市婦中町の朝日観光協会(永原敏治会長)は5日、同市婦中町安田の国指定史跡、安田城跡の水堀で、増えすぎたスイレンの刈り取り作業を行い、株の少ない場所には新たにハスを植栽した。
安田城跡はスイレンの名所として知られているが、西側の堀では繁殖しすぎて花が見づらくなっていたことから、堀の土手沿いの株を刈り取ることにした。この日は会員20人が参加し、作業に汗を流した。これにより8月22日の「安田城月見の宴」では、水面に映る提灯(ちょうちん)の明かりも楽しめるようになる。
本丸近くのスイレンが少ない堀には、初めてハスの小型品種「椀蓮」を5株植えた。草丈は60センチ~1メートルほどになるとみられ、堀は水に浮かぶスイレンと、水面から伸びる緑の葉や色鮮やかなハスの花でより立体的な景色となる。永原会長は「ハスは来年7月ごろから、少しずつ花を咲かせると思う。楽しみにしてほしい」と話していた。