星野リゾートが買収するANAクラウンプラザホテル富山=富山市大手町

星野リゾートが買収するANAクラウンプラザホテル富山=富山市大手町

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ANAクラウンプラザ富山など星野リゾートが買収

北日本新聞(2015年7月28日)

 ホテル運営の星野リゾート(長野県軽井沢町、星野佳路社長)は27日、富山市大手町のANAクラウンプラザホテル富山を含む国内4ホテルを買収すると発表した。4施設を所有するホライズン・ホテルズ(東京)の全株式を8月31日付で取得する。買収額は400億円弱になる見通し。運営は引き続きIHG・ANA・ホテルズグループジャパン(同)が手掛け、現時点でホテルの名称や従業員の雇用は継続する方針。

 星野リゾートが買収するのはANAクラウンプラザホテル富山(251室)、ANAクラウンプラザホテル金沢(249室)、ANAクラウンプラザホテル広島(409室)、ANAクラウンプラザホテル福岡(320室)。

 現在、ホライズン・ホテルズの株式を保有しているのは、米金融大手モルガン・スタンレーが運営するファンドの子会社。星野リゾートは、この子会社からホライズン・ホテルズの株式やホテル建屋を取得する。土地は富山市が引き続き所有する。

 4ホテルは、ビジネス客のほか、観光客も多く滞在する。星野リゾートは観光客向けのサービスやノウハウを4施設の経営に生かし、観光需要の掘り起こしにつなげる考え。施設の改修については未定としている。

 星野リゾートの県内進出は初めて。星野社長は「地方都市の観光活性化につなげたい」と話した。

 ANAクラウンプラザホテル富山は1999年に富山全日空ホテルとして開業。全日本空輸の直営ホテル売却に伴い、2007年から現在の名称に変更し、全日空と英国系大手ホテルチェーンのインターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)の合併企業、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンが運営している。

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