二百十日の風封じと五穀豊穣(ほうじょう)を願って三日三晩、演じ手が唄と踊りを繰り広げる「おわら風の盆」が1日、富山市八尾町中心部で始まった。各町の演じ手たちは通りに繰り出し、優美な踊りと、哀調を帯びた胡弓(こきゅう)や三味線の演奏を披露。ことしは北陸新幹線開業もあり、例年以上に全国から大勢の観光客が訪れ、坂の町の情緒に浸った。
午後3時ごろ、町流しがスタート。地方(じかた)衆の伴奏や唄に合わせ、法被姿の男性と浴衣姿の女性が、しっとりとした踊りを見せた。観光客はカメラを手に、美しい所作に見とれていた。
夜の町流しは、同7時ごろに始まる。雨天の場合、中断する。
富山地方気象台によると、県東部の予報は曇り時々雨となっている。