1~3日に富山市八尾町中心部で行われた「おわら風の盆」を訪れ、始発列車で帰る人たちに踊りを披露する「見送りおわら」が4日早朝、同市八尾町福島のJR越中八尾駅であり、観光客が風の盆の余韻に浸った。
最後までもてなそうと、福島おわら保存会(宮島章司会長)の青年男女が毎年行っている。この日は、約30人が参加した。
明け方から、駅には町中心部で一夜を明かした観光客や「見送りおわら」の見物客が次々とやってきた。午前5時40分発の富山行き列車に乗り込んだ観光客らに、法被や浴衣姿の踊り手が、優美な所作を披露した。その後、猪谷行きの始発列車に乗る観光客に対しても踊った。
乗客たちは車窓から演技を眺めて手を振り、笑顔を見せた。見物客からは大きな拍手が送られていた。