北陸新幹線の県内工事に伴う遺跡調査の成果を紹介する特別展「北陸新幹線を掘る」(北日本新聞社主催)が18日、富山市茶屋町の県埋蔵文化財センターで開幕する。展示作業が16日、ピークを迎え、同センターの職員が土器や石製品などの出土品を丁寧に並べていった。
特別展は、この夏に同センターで開かれた「発掘された日本列島2015」展の第2弾。県内の遺跡にスポットを当てた。
北陸新幹線の建設工事ではルート上に63遺跡が見つかり、38遺跡を2001~10年にかけて調べた。特別展では、このうち縄文時代から中世まで18遺跡の出土品約200点を並べる。8割以上を縄文時代や弥生時代の土器が占め、残りは石製品や木製品という。
同センターの職員が、蔵野町東遺跡(高岡市)の装飾器台や、早月上野遺跡(魚津市)の縄文土器など、出土品を一点一点手に取って確認してから、ガラスケースに展示した。小竹(おだけ)貝塚(富山市)の常設展示コーナーの史料も一部入れ替えた。
会期は11月23日まで。開館時間は午前9時~午後5時(初日の18日のみ午前10時開館。金曜と11月1日休館)。入場無料。問い合わせは同センター、電話076(434)2814。