富山市長附(大沢野)のノーベル物理学賞を受賞した梶田さん宅近くの老舗和菓子店「磯野屋」(同市八木山・大沢野)で、「ノーベル街道」にちなんだ菓子「出世街道」の売れ行きが伸びている。店主の小澤利行さん(65)は「商品に箔(はく)が付いた」と、早くも表れた"ノーベル賞効果"にほくほく顔だ。
「出世街道」は2002年、田中耕一さんの化学賞受賞を祝おうと商品化。医学生理学賞を受けた大沢野町(現・富山市)名誉町民の利根川進さんら国道41号沿線にゆかりの受賞者が多いことから名付けた。まんじゅうで、牛乳入りのあんをチョコレート味の生地で包み、焼き上げた。
受賞から一夜明けた7日は定休日だったが、8日は午前8時の開店から近所の住民が買い求める姿が目立った。小澤さんは、この日の売り上げが通常より3割増といい「近所から受賞者が出たので関心が高まっているのではないか」と話した。