■絶滅危惧種/保護活動紹介
富山市ファミリーパーク(同市古沢)は、ことし「ツシマヤマネコの日」(10月8日)が制定されたことを記念し、全国の動物園など9カ所と共に、絶滅危惧種であるツシマヤマネコの保護に関する催しを展開している。スタンプラリーやパネル展など多彩に開催しており、同パーク職員は「少しでも皆さんにツシマヤマネコのことを知ってほしい」と話している。
ツシマヤマネコは長崎県の対馬だけにすむ絶滅危惧種。保護増殖のため、全国11カ所で計100匹が飼育されている。富山市ファミリーパークも2007年から飼育を始め、現在は雄2匹、雌1匹がいる。
ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会が、対馬でツシマヤマネコが「とらやま」と呼ばれていることから、語呂合わせで10月8日をツシマヤマネコの日とした。これに合わせて、同パークや横浜、名古屋、京都の動物園などツシマヤマネコの飼育施設10カ所が連携して催しを行っている。
10カ所を巡るスタンプラリーを来年8月31日まで実施しており、同パークでも台紙を配布。集めたスタンプ数に応じて景品がもらえる。
同パークはツシマヤマネコ舎前で12月27日まで、特徴や生態、保護活動を紹介するパネル展を開催。野生の生息数が70~100匹と推測されることや、対馬はモデル地区を設定して生息しやすい環境づくりに取り組んでいることなどを説明している。
同パーク自然体験センターでは、対馬の自然を撮影した写真展と、絵本「みんなで考えよう!ツシマヤマネコの未来のこと」の展示を行っている。12月27日まで。保護に取り組む人たちに送る応援メッセージも募集している。