■1万人目の来場者に記念品
県水墨美術館で開催中の企画展「旅に生きた水墨画の巨匠たち-雪舟から等伯へ」は27日、後期展が開幕し、平日にもかかわらず大勢の美術ファンでにぎわった。開幕からの入場者も1万人を超え、節目の来場者となった魚津市経田西町の横田トミエさん(83)に記念品が贈られた。
企画展は9日に始まった。人生の大半を旅中で過ごした雪舟をメーンに、彼の影響を受けた絵師らの代表作と合わせて30点を展示。日本の水墨画が確立するまでの流れを多角的に紹介している。
後期展では、「雪舟五代」を名乗った長谷川等伯の重要文化財「商山四皓図(しょうざんしこうず)」や、室町から桃山時代にかけて活躍した画僧、雪村周継の「瀟湘八景図屏風(しょうしょうはっけいずびょうぶ)」などの大作がお目見えした。
1万人目の来場者となった横田さんは、浅地豊副館長から企画展の図録や展示作品のポストカードなどの記念品を贈られ、「都合が合わず前期展には足を運べなかったので、後期展が始まってすぐに見に来た。どの絵も訴えてくるものがある」と話した。
前後の来場者となった富山市犬島新町の道嶋一男さん(79)と、高岡市大手町の上原敏継さん(68)にも記念品が手渡された。
11月8日の閉幕まで会期中無休。県水墨美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会主催。