見附来迎寺に伝わる立山曼荼羅のレプリカ

見附来迎寺に伝わる立山曼荼羅のレプリカ

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最古の「立山曼荼羅」レプリカ完成 21日解説会

北日本新聞(2015年11月20日)

 光明山見附来迎寺(富山市梅沢町、中谷要之(ようし)住職)に伝わる県内最古級の「立山曼荼羅(まんだら)」(来迎寺本)のレプリカが完成した。これを記念した立山曼荼羅の解説会が21日午後2時から、同寺で開かれる。

 立山曼荼羅は、立山信仰の物語をビジュアル化した掛け軸式の絵画で、50点確認されている。立山博物館は2014年度から、傷みが進んだ立山曼荼羅の保全に本腰を入れ、修復やレプリカの作成に取り組んでいる。来迎寺本がレプリカ第1号となる。

 同館によると、来迎寺本は18世紀後半の作。4幅からなり、大きさは縦164センチ、横240センチ。他の立山曼荼羅と比べ、布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)の橋渡りと地獄の様子が大きく描かれ、立山連峰が写実的に表現されている。原本は破れや折れ目の跡が目立ち、一般への公開は限られていた。

 レプリカ制作は名古屋市の専門業者に依頼。高精細のカメラと出力機を使い、色やしわ、質感を忠実に再現した。

 レプリカは立山博物館に展示する。解説会当日は来迎寺に飾り、加藤基樹同館学芸員が立山信仰の女人救済について語る。問い合わせは同寺、電話076(423)3378。

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