昨年8月22日に開館した富山市西町の市ガラス美術館の来館者が29日、10万人を達成した。節目の来館者となった東京都江東区、無職、秋元民雄さん(70)に認定証やペアグラス、同館の図録、ファイルなどの記念品が贈られた。
当初の予想は3月末までに来館5万人を見込んでいた。開館160日目で予想の2倍以上の来館者があった。同館は人気が高まった理由として▽市中心市街地に立地している▽新国立競技場の建設計画を担う建築家、隈研吾(くまけんご)さんの設計で注目された▽現代ガラスに特化した多様な表現の作品の魅力-を挙げた。
贈呈式で、渋谷良治館長が「今後もまちなかの魅力創出の拠点となることを目指したい」とあいさつ。秋元さんは、妻の千枝子さん(66)と一緒に金沢市へ向かう途中に同館に立ち寄り「建物がすごいし、ガラス作品もきれい」と感激していた。